2015年も国によっての差はあれ、ダイヤモンドの算出、販売も堅調に推移しているようです。
特に近年は開発途上国(中国の含まれるのですが!?)の伸びが貢献しています。
興味をもたれる方もいらっしゃると思いますので、消費,産出などの状況をまとめました。 あくまで個人的に発信しているものなので、内容については読者の判断に委ねるものであることをお断りしておきます。
その前にびっくりニュースを一つ。
このダイヤモンドの写真は、32.26caratの合成ダイヤモンドの原石から
カットされたものです。非常に高品質で優れた輝きをもつダイヤモンドです。
ロシア・ペテルスブルグのNew Diamond Technology LLC社が製造しました。
10.02ct E-color,VS-1,type Ⅱa Emerald cut |
それでは本題に入ります。
1)2013年もUSA,中国、そしてインドが世界のダイヤモンドの消費をけん引しました。
中国はここにきてGDP伸び率は鈍化してきているものの、相変わらず世界のダイヤモンドジュエリーの消費をリードしている。世界の消費の50%%以上がUSA(およそ35%以上)及び中国(15%以上)で占められている。
これにインドが12%程度と続く。インドの成長は今後よりその速度をはやめていくものと思われます。
つづいて4位はEU諸国、日本、湾岸諸国、その他となっています。
日本はかつてはアメリカに次ぐ世界第2位のダイヤモンド消費国でしたが、今は5位と低迷しています。
しかし1年前よりは若干ですが改善しているのは、経済動向というよりは富裕層や海外の観光客(主に中国本土から)の購入に支えられているところが大きいのではないでしょうか。
しかし1年前よりは若干ですが改善しているのは、経済動向というよりは富裕層や海外の観光客(主に中国本土から)の購入に支えられているところが大きいのではないでしょうか。
2)短期的な世界経済は堅実に推移しています。
2013年の経済成長率は、世界全体では 2.3%
中国 7.7%
インド 5%
湾岸諸国 3.1%
EU -0.4%
インド 5%
湾岸諸国 3.1%
EU -0.4%
USA 2.2%
そして日本は1.5% と言われています。統計により若干の差異はあるようですが、ほぼこんな感じで良いと思います。
せんしんこく特にEUはギリシャのデフォルトの問題など次々と難題を抱え、低迷しています。アメリカも中々順調な成長軌道に乗りきらない中、日本は日銀の目標である2%成長はまずもって不可能と言われています。異常な金融緩和は健全なる経済成長無くしては強烈な副作用をもたらします。国家財政の破綻は決して想像の産物でないことは自明のことと考えた方が良いでしょう。
そして日本は1.5% と言われています。統計により若干の差異はあるようですが、ほぼこんな感じで良いと思います。
せんしんこく特にEUはギリシャのデフォルトの問題など次々と難題を抱え、低迷しています。アメリカも中々順調な成長軌道に乗りきらない中、日本は日銀の目標である2%成長はまずもって不可能と言われています。異常な金融緩和は健全なる経済成長無くしては強烈な副作用をもたらします。国家財政の破綻は決して想像の産物でないことは自明のことと考えた方が良いでしょう。
3)消費者はどのような所からでダイヤモンドジュエリーを購入しているのでしょうか、
そしてその利益はどのなっているのでしょうか?
小規模な小売店 利益 4-6%
マーケット全体に占めるシェア 65%
大規模、チェーン店 利益 14-18% マーケット全体に占めるシェア 35%
このように、のちにも述べますがジュエリー業界でも寡占化がすすみ、中小零細の企業は利益率、売上とも大手に駆逐されていることが分ります。消費者はスーパーブランドなど知名度と安心感のあるものに益々傾斜していくのでしょうか。
4)ダイヤモンドの算出状況
2013年のダイヤモンド原石の算出は2%程度の控え目なものでしたが、主要産出国の生産は大きな格差が生じました。
5)主要鉱山
今や世界のダイヤモンドの算出は70%以上が5大鉱山会社によって占められ 完全 に寡占が進んでいます
1位 ALROSA
2位 De Beers
3位 Rio Tinto
4位 Dominion Diamonds
5位 Petra Diamonds
期間
|
2006-2013
|
2012-2013
|
伸び率
|
-4%
|
2%
|
その他
|
-3
|
-15
|
Petra Diamonds
|
51
|
23
|
Dominion Daimonds
|
-5
|
1
|
Rio Tinto
|
-11
|
22
|
De Beers
|
-7
|
12
|
ALROSA
|
0
|
7
|
6)主要鉱山の収益
ここでも規模による収益の格差は広まるばかりで、大手5社の利益は伸びていますが、弱小鉱山の収益は落ちています。しかしながら鉱山全体で2%程の増加を達成しました。
主要5社の推移
2006-2013
|
2012-2013
|
|
3%
|
2%
|
|
その他(推計)
|
3%
|
-15%
|
Petra Diamonds
|
55%
|
16
|
Dominion Diamonds
|
-1%
|
-16%
|
Rio Tinto
|
0
|
15%
|
De Beers
|
0
|
5%
|
ALROSA
|
6%
|
9%
|
7)5社はどのくらいの利益をだしているのでしょうか?
2013年の統計では ALROSA US$ 1831 million
De Beers 1003 million
Rio Tinto 89 million
Dominion 52 million
Petra Diamonds 119 million
となっています。
Petra
diamonds の産出量は5社の中で最も少ないのですが、その収益性は非常に優れています。
良質なダイヤモンドの算出比率が高いことが分ります。
毎年世界の話題になる大粒で高品質、希少なダイヤモンドのほとんどがこれらの鉱山から産出されているのです。
それでは次回はダイヤモンドの価格動向や投資用ダイヤモンドの最新状況、そして今後の見通しについて報告いたします。