2015年5月28日木曜日

ダイヤモンド最新動向(1) ~2013

2015年も5カ月を経過しました。
2015年も国によっての差はあれ、ダイヤモンドの算出、販売も堅調に推移しているようです。
特に近年は開発途上国(中国の含まれるのですが!?)の伸びが貢献しています。
興味をもたれる方もいらっしゃると思いますので、消費,産出などの状況をまとめました。 あくまで個人的に発信しているものなので、内容については読者の判断に委ねるものであることをお断りしておきます。

 その前にびっくりニュースを一つ。
 このダイヤモンドの写真は、32.26caratの合成ダイヤモンドの原石から
カットされたものです。非常に高品質で優れた輝きをもつダイヤモンドです。
ロシア・ペテルスブルグのNew Diamond Technology LLC社が製造しました。 
10.02ct E-color,VS-1,type Ⅱa Emerald cut


それでは本題に入ります。

1)2013年もUSA,中国、そしてインドが世界のダイヤモンドの消費をけん引しました。

 中国はここにきてGDP伸び率は鈍化してきているものの、相変わらず世界のダイヤモンドジュエリーの消費をリードしている。世界の消費の50%%以上がUSA(およそ35%以上)及び中国(15%以上)で占められている。
これにインドが12%程度と続く。インドの成長は今後よりその速度をはやめていくものと思われます。
つづいて4位はEU諸国、日本、湾岸諸国、その他となっています。
 日本はかつてはアメリカに次ぐ世界第2位のダイヤモンド消費国でしたが、今は5位と低迷しています。
しかし1年前よりは若干ですが改善しているのは、経済動向というよりは富裕層や海外の観光客(主に中国本土から)の購入に支えられているところが大きいのではないでしょうか。

2)短期的な世界経済は堅実に推移しています。
  2013年の経済成長率は、世界全体では 2.3%
  中国 7.7%  
  インド 5% 
  湾岸諸国  3.1% 
  EU  -0.4%
  USA  2.2%  
  そして日本は1.5% と言われています。統計により若干の差異はあるようですが、ほぼこんな感じで良いと思います。
せんしんこく特にEUはギリシャのデフォルトの問題など次々と難題を抱え、低迷しています。アメリカも中々順調な成長軌道に乗りきらない中、日本は日銀の目標である2%成長はまずもって不可能と言われています。異常な金融緩和は健全なる経済成長無くしては強烈な副作用をもたらします。国家財政の破綻は決して想像の産物でないことは自明のことと考えた方が良いでしょう。 

  

          




3)消費者はどのような所からでダイヤモンドジュエリーを購入しているのでしょうか、
そしてその利益はどのなっているのでしょうか?

小規模な小売店      利益  4-6%  
               マーケット全体に占めるシェア  65%
大規模、チェーン店    利益 14-18%                               マーケット全体に占めるシェア   35% 

 


 このように、のちにも述べますがジュエリー業界でも寡占化がすすみ、中小零細の企業は利益率、売上とも大手に駆逐されていることが分ります。消費者はスーパーブランドなど知名度と安心感のあるものに益々傾斜していくのでしょうか。





4)ダイヤモンドの算出状況
  2013年のダイヤモンド原石の算出は2%程度の控え目なものでしたが、主要産出国の生産は大きな格差が生じました。




5)主要鉱山
  今や世界のダイヤモンドの算出は70%以上が5大鉱山会社によって占められ 完全  に寡占が進んでいます
  1位  ALROSA
  2位  De Beers
  3位  Rio Tinto
  4位  Dominion Diamonds
  5位  Petra Diamonds

 期間
2006-2013
2012-2013
 伸び率
-4%
2%
その他
-3
-15
Petra Diamonds
51
23
Dominion Daimonds
-5
1
Rio Tinto
-11
22
De Beers
-7
12
ALROSA
0
7
 

 



6)主要鉱山の収益


  ここでも規模による収益の格差は広まるばかりで、大手5社の利益は伸びていますが、弱小鉱山の収益は落ちています。しかしながら鉱山全体で2%程の増加を達成しました。




主要5社の推移

 
  
 
2006-2013
2012-2013
  
3%
2%
その他(推計)
3%
-15%
Petra Diamonds
55%
16
Dominion Diamonds
-1%
-16%
Rio Tinto
0
15%
De Beers
0
5%
ALROSA
6%
9%

 









7)5社はどのくらいの利益をだしているのでしょうか?


  2013年の統計では  ALROSA     US$ 1831 million

                                 De Beers            1003 million

                                 Rio Tinto                89 million

                                 Dominion               52 million

                                 Petra Diamonds   119 million
   となっています。





Petra diamonds  の産出量は5社の中で最も少ないのですが、その収益性は非常に優れています。

良質なダイヤモンドの算出比率が高いことが分ります。

毎年世界の話題になる大粒で高品質、希少なダイヤモンドのほとんどがこれらの鉱山から産出されているのです。



それでは次回はダイヤモンドの価格動向や投資用ダイヤモンドの最新状況、そして今後の見通しについて報告いたします。
 
 
 
 
 
 
 
 
 





2014年11月26日水曜日

D,Flawless,Heart & Allow collection

英国のオークション会で圧倒的シェアをもつBonhams社が香港で開催するオークションに素晴らしいコレクションを出品する(した)というニュースをご紹介します。

カラットは1,16cts~4.49ctsまでのRound Brilliant Cut H&A,16個合計の重量は39.98ctsです。

これだけのダイアモンドがまとめて出品されるというのは、本当にレアなことでエキサイティングなことと言えるでしょう。

ダイヤモンドのプロにとって、この品質のダイヤモンドを16個入手するというのは不可能とは言いませんが、非常に時間と労力、そして費用を要することが容易にわかるからです。

落札予想価格は225万ドル~250万ドル、現在の日本円に換算(約118円)すると4億5百万円~4億51千万円ということになります。
1カラット当たり換算すると約1千万~1128万円ということになります。

実物を見たわけではありませんが、このダイヤモンドが持つ原石自体の質=透明度、結晶構造=も素晴らしいものと思われます。また、同じ鉱山からのものとすれば、更に素晴らしいコレクションとなることでしょう。

落札した場合は、この価格ですと20%の手数料がBonhamsから請求されますが、それを勘案しても価格は非常にリーズナブルなものと思います。

*Bonhmasではこれはすぐに落札者が現れるだろうといっているそうです。

2014年11月20日木曜日

2014年11月までのトピック

11月も20日を過ぎ、今日も気温は12月のような冷え込みです。きりっとした大気が周囲の山や公園の紅葉と相まって身も心もしゃきっとさせてくれるようです。

さて、今年もダイヤモンドの世界は色々とありました。
基本的な流れとしては、一般のマーケーットにおけるダイヤモンドの価格は弱含みでしたが、大粒高品質のものは、そのような需給の流れとは一線を画しています。
そして、世界各地で稀少なダイヤモンドが発見された実り多い年でもありました。
オークションでも次から次に記録を打ち立てるようなダイヤモンドが出品され、落札されていきました。日本ではアベノミクスとやらで大多数の人が苦しんでいる最中、一体だれが購入するのかと思われるでしょうが 、この世界はまた特別なものなのですね。

blog更新をさぼっていたのですが、今年のニュースの中で私の眼を惹いたものを取り上げておこうと思います。



232carat D-color


BLUE DIAMOND の発見
2008年にDeBeer社から購入した南アフリカPetra社所有のカリナン鉱山で今年、タイプ∐aのダイアモンドが発見された。販売価格はまだ決まっていない。
南アフリカのPetra diamond社は同社のカリナン鉱山で発見された超レアなBlue diamond 9.6ctが2560万ドル、1カラット当たり(キャラ替@867780ドル)で落札されたと発表しました。


注目度抜群!Petra Diamond社
今年は注目すべきダイアモンドが多く発見されていますが、とりわけPetra社の鉱山から採掘された232カラットの類い稀なる透明度を持ったDカラーダイアモンドがある。
「厳密に観察した結果、このダイアモンドはFlawlesss にカットされるだろう、原石の大きさは“いちご”くらいよ」と広報担当のCathy Malinsが言っています。

いやいや、写真で見る限りもっと大きい。



RED DIAMONDの発見


2014年、アーガイル鉱山から採掘され、1.21ct(カラット)のRadiant cutにカットされたFancy Red diamondは今年の最も稀少と思われるダイアモンドのひとつに挙げられるだろう。このダイアモンドは高級宝飾店Glenn bakkerが購入したが、その価格は明らかにはされていない。
まさに奇跡のようなダイヤモンド 

高騰するピンクダイヤモンドの価格
Rio Tint社(オーストラリア、アーガイル鉱山)によれば、Rare PinkからRed color diamondの年次の入札価格はこの30年前にこのシステムが始まって以来の最高の平均価格を達成した、と発表しました。同社は入札とその合計金額を公表していませんが、少なくとも200年と比べて価格は3倍以上になり、54のロットに対し、10カ国、600社からの参加があったと伝えています。

ダイヤモンド流通の新興国Botswana
アフリカBotswanaの鉱業生産はOrapa Diamond mineの整備がすすんだおかげで今年度第一四半期には前年同期比16.7%の増加を達成した。特にこの四半期で26%も増加したDiamond生産が大きく貢献している。このOrapa鉱山は世界最大の露天掘りの鉱山で、Botswana政府とAnglo  AmericanグループのDeBeers社のジョイントベンチャーDebswana社によって運営されているもので、Botswanaの国の経済を支える生命であり、
ダイアモンドのみならず、銅、銀、金、そして石炭などの採掘している

「ダイアモンドのオーバーグレーディングは犯罪だ!」
ダイアモンドに関するあらゆる情報を発信し、世界から信頼を得ているRapaportグループの代表者であるマーティン・ラパポート氏は、このたび「正直なグレーディング(格付け)と題した社説を発表しました。これは市場に出回っている10万個以上、価格にして10億ドルにもなるオーバーグレーディング(実際の品質以上に良い等級をつけたもの)されたダイアモンドについての見解をのべたものですが、ラパポート氏は、主にEGLインターナショナル・グレーディング・ラボラトリー社が発行したオーバーグレードされたダイアモンドの取り扱いおよび消費者への販売を拒否するよう呼びかけています。消費者が実際より良いダイアモンドを取得しているようにだます行為に加担していることになるというものです。因みにEGL社のダイアモンド・グレーディング基準は国際標準規格ではありません。


「誰か50カラットのピンクダイアモンドを見かけませんでしたか?」
南アフリカのダイアモンドトレーダーは50.66ctsのPink diamond  が運輸サービス業大手のMalca Amitの倉庫から消えてしまったと訴えています。

 ついに世界記録樹立!
a) 巨大なイエローダイアモンドが5月13日のジュネーブ。サザビーズのオークションで1630万ドルで落札されたが、このオークションはジュエリーに関してのオークションにおいて世界記録を打ち立てた
b) 100.90ctの水仙のような黄色のダイヤモンド=Graff Vivid Yellowとして知られる=が2011年のジュネーブのサザビーズにおける110ct、1230万ドルの記録を上回ったということです。
* a)とb) のダイアモンドは同じものと推察されます。

香港の大富豪にして最大の宝石商の底力


104ct,,D,Flのダイアモンドは香港最大のジュエラー、Chow Tai Fookが購入しました。

一体GIAに何が起きた?
GIAはGrading Report を発行したダイアモンドのSealing serviceを提供していますが、このたびそのサービスを中止することになりました。
シール(密封)されたダイアモンドとレポートの取り違えが発生したためです。どのプロセスでそのようなことが起こったのか、原因を突き止め、完全な防止策および体制が整うまでは再開しない、とのことです。

アフリカでのエボラ熱
アフリカ西海岸のリベリアやシェラレオーネ、ナイジェリアなどの国で発生したエボラ出血熱の大流行は世界を震撼させています。従事する医療関係者にも感染の被害が及び、一時は絶望的な状況にまで陥りそうになりましたが、世界中の支援で何とか収束の方向に進んでいます。
シェラレオーネはダイヤモンドの産地でもあり、同国にとってもダイヤモンドサプライヤーにとっても
経済に大きな影響が出ています。
ダイヤモンドビジネスは、これらの国のインフラの充実と衛生や環境の改善に寄与できる力を持っています。一人でも多くの人がダイヤモンドを通じて窮状にあるアフリカの現状改善のために思いを馳せていただきたいと願っています。


 
ここにきて急激な円安が到来、年明けには130円台を目指すというアナリストもいます。
稀少ダイアモンドに限らず、日本国内ではダイヤモンドの価格は高騰しています。
円が80円台、90円台そして100円台、そしていまや118円を付けるようになったいま、ドル建てで取引されるダイアモンドの国内取引価格は上がる一方です。
たとえば10000ドルのダイヤモンドが80万、~90万~100万~そしていまや118万円出さなければならなくなってしまったからですね。
上手に運用すればダイヤモンドの投資も安全で確実なものということは良く分かりますね。
今年もあと40日余りを残すだけになりましたが、きっとまだまだ素晴らしいダイアモンドのニュースに接することができそうな気がします。楽しみです。



2014年8月7日木曜日

27th TOKYO INTERNATIONAL MINERAL FAIR 2014(TIMA)

フェア小冊子表紙





もう6月のことになりますが、今年も東京西新宿にて恒例の東京国際ミネラルフェア(略称TIMA)が開催されました。
今年で27回目を迎えた フェア、最盛期よりは出展者も減りましたが、古くから出展している今やおなじみの海外からの出展者、相変わらず会場は多くの愛好家=老若男女、プロアマ問わず=で会期中最後まで賑わっていました。








誰もが真剣・熱心!?


前回のフェアであそこのブースから買ったコレクション、そのお店が今年も出ている、あっ!あの人だ、なんか今年も会えて嬉しいな、今年は何があるのかな、気に入ったのがあれば値切ってみよう・・・など、ジュエリーの展示会とはまったく異なる、intimateな雰囲気の楽しいフェア。誰もが嬉しそうなそんなフェアです。

それも主催者が出展者の展示物について、厳しくチェックをしていますので、誰もが安心して購入することができる日本では最も信頼性の高いミネラルフェアだかろこそなのです。
会場内一部分




私もついついあれやこれやと買ってしまいました。
鉱物や宝石に興味がない方でも、決して退屈することはないでしょう。会期中は何度でも入場できるのもファンには嬉しいです。
幾つか写真をとりましたので、その雰囲気を・・・。

ちなみに今年の特別展はシーラカンスでした。
来年もまた行こう。


 

Summer of August

連日の猛暑、まさに夏真っ盛りの8月です。各地の夏祭りや花火大会、そして海水浴、それにうれしくない台風や集中豪雨のニュースが連日飛び込んできます。
仕事にかまけて、ずいぶんとご無沙汰をしてしまいましたが、気を取り直して復活したいと思います。

Rare Diamonds のニュースはあれからも沢山伝わってきます。そして、瞠目すべき価格で取引が成立しています。
一般市場のダイヤモンド価格上昇もとどまらぬ勢いが続いています。 5年前、10年前の価格から考えたら相当なものとなっています。
かてて加えて、プラチナやゴールドの価格も高値安定のまま。
婚約ダイヤモンドのかける予算はさほど変化がないのですから、その大きさはどんどん小さくなるばかりです。
結婚指輪に関しては、二人分で20~30万円となるともう気軽に買えるようなものではありませんね。
最近は、式は挙げずに籍だけを入れて新生活を始め、少し落ち着いたところで、改めて式や披露宴をするケースが多いと聞きます。 時代の流れでしょうか?でもこれはなんとなく正解のような気がするのは私だけでしょうか・・・・。皆さんはどう思われるでしょう?

さあ、暑い夏、世界のセレブ御用達の希少ダイヤモンドの話題を中心に私の大好きな宝石達の話題を熱く(?)書いていこうと思います。