(8) 研磨(Cut & Polishing)の地域別シェアとコスト(1カラット当たり)の状況
研磨シェア
2013年のダイヤモンドの原石研磨主要地域の状況は、前年に比して全体で4%の伸びを記録しました。しかしながらその内容を見てみると、インド以外のちいきの生産は軒並み前年を下回っています。
量においてもインドは世界全体の生産の50%以上をしめていて、今後も更に伸びて行くものと思われます。
研磨における地域別のシェアは、1位がインドで12%の伸び、2位が中国&南アフリカですが前年比の伸びはー6%、3位がアフリカ(Nambia & Botswana)でー12%の下落,そして4位がその他(ロシア、ベルギー、ニューヨーク、イスラエル)でー2%となっています。
グラフは地域別の研磨の伸長率(2012年比)を表したものです。
今やダイヤモンドの研磨・流通に関してインドはガリバーのよな巨大な存在であることが、改めて見てとれます。
研磨コストの比較
研磨コストにおいてもインドは圧倒的に勝っています。豊富な労働力と安いコストを活用して、世界のジュエリー用ファイヤモンドの生産において圧倒的なシェアを持っています。
グラフは地位k別の生産コストを比較したものです。
たとえばニューヨークでは、1カラット当たりの研磨(Cut & Polishing)にかかるコストは、
US$100~200ドル、単純平均して150ドルであることを表しています。
NewYorkやBelgiumのコストは非常に高くかつ生産量が低いのは、産出量が極めて少ない大粒で高品質のダイヤモンドの研磨をしている為です。
これらの原石を磨くには、熟練し、卓越した技術と豊富な経験が無ければ出来ないのです。
ロシアは世界一のダイヤモンド産出国ですが、研磨に関してはそのシェアは非常に低い位置を占めています。しかし、算出する高品質のダイヤモンドも磨いている関係でコストは高い部類に入ります。イスラエルは個品質から一般ジュエリー用のものまで幅広く研磨しています。次回はいよいよ投資用ダイヤモンドの動向などについての分析をアップロードします。
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