リーマンショックが世界中の経済を混迷させたとき、ダイヤモンドマーケットも影響を受け、取引も低迷、価格も下がりましたが、2011年にはすでにリーマン以前の状態に戻り、その後は毎年順調にマーケットは拡大しています。
特に品質の良い大粒ダイヤモンド、希少なファンシーカラーダイヤモンドについては、価格は急激な伸びを示しています。
世界経済は多くの不安要素を抱え、資産家や投資家は資産の保全を金融商品から現物投資にと、シフトしていることが1つの要因であると考えられます。
もちろん人気のある現物資産は純金です。そしてダイヤモンドはそれを補完するような二次的なものとして急激に脚光を浴びているのです。
ご承知のように、ダイヤモンドは金=GOLD=とは少し異なり、価格の不透明性、品質への信頼性、そしてだれもが必要なときに利用可能な自由に取引できる商品取引所のような最終出口がありません。
しかし、このブログでもお伝えしてきたように、オークションでの希少ダイヤモンドの取引は熱を帯び、ずいぶんと高額なダイヤモンドが今現在も数多く成立しています。
希少性
美しさ
携帯性
国際性
秘匿性
品質の不変性
重量あたりの価値
中長期的に確実に資産価値が上昇
今後の産出量の減衰
などダイヤモンドの持つ魅力は大きなものがあります。特に携帯性、秘匿性ということにかけては、ダイヤモンドに勝るものはほとんど見当たりません。
確かに金のように短期的に乱高下しつ、そのタイミングでうまく運用をして利ざやを稼ぐ、というような芸はダイヤモンドにはありません。
保有するとしたら、あくまで中長期的なスパンを考えなければなりません。
ご承知のようにいまウクライナはEUへの加盟を視野にロシアと対立し、一触即発の騒然たる状況にあります。歴史的に見てヨーロッパ大陸はもとよりアジアにおいても、常に人種、宗教、政治、資源をめぐって戦乱が絶えることなく、人々はそのたびに家を、国を、家族を、仕事を、すべて失うような経験を繰り返してきました。
そんなときに役に立つもの、身に着けて持っていくるものとして何があったのでしょうか。
小さくて邪魔にならず、軽くポケットに入れて、あるいは下着に縫い付けて隠していけるもの、しかも国際性があるものとして、ダイヤモンドに勝るものがあるでしょうか?
ダイヤモンドは1カラット=1.00 carat=はたったの0.2g(グラム)です。
仮に1カラット300万円の最高品質のダイヤモンドがあるとしましょう。
そして仮に金を1g4500円としましょう。
ダイヤモンドを1gということは5カラットに匹敵します。
1カラットのダイヤモンドが5個、つまり価格にして1500万円になります。
もちろん1個で5カラットのダイヤモンドでしたら、同様に最高品質のものと考えた場合、価値は何倍にもなります。
金1kgを隠し持つ、戦乱の国内から持ち出す、大変なことですね。どこに隠す?ポケットに入れる? 重くて破れます。金属探知機で簡単に見つけられてしまいます。
金は以前は統制品だったのですよ、いつまたそのようになるかも知れませんね。そうなれば簡単に売買をできないし、それに・・・・・。
極端なお話のようですが、日本の方はあまり考えないようですが、欧米や中国などでは真剣な検討事項なのですね。どう考えても持ち運びの容易さや秘匿性、重量あたりの価値というのは、ダイヤモンドに軍配があがるのです。
しかし、どこに売れば良いのか、きちんと買ってもらえるのか、という最も重要な点についてダイヤモンドは金に比べて環境が整っていない、ということなのです。
そのために世界にはダイヤモンド投資のプロが存在するといってよいでしょう。
金融の世界にプロがいるのと同じことです。
私は多くの顧客に今は、あらゆる点で、土地、金融資産や金以外に、ダイヤモンドを資産形成の1つの代替資産として考えることを説明し、またそのためのお手伝いをしてきました。
日本で5億円以上の金融資産を持つ方は3万千人弱といわれています。
欧米の、特にアメリカやイギリスのような金融大国ではそれ以上でしょう。し、資産の額も途方もないので、日本国内とは比較になりません。○十億円ものダイヤモンドが落札されているのです。それも個人のコレクションあるいは資産として。
それが真に価値ある資産、目減りもしなければ、逆に確実に価値が上がっていくものであれば、たとえ○千万円でも良いではありませんか?
すべての状況を考慮した場合、ここ10年がダイヤモンド投資の残された大きなチャンスであること、経済がおかしくなってからでは間に合わないこと、をお伝えしておきます。
最高の投資とはいいません、資産保全の数ある手段の一つとしてポートフォリオに組み込むことはひとつの見識であるということです。
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