2014年3月24日月曜日

「預金切捨て」という歴史の教訓

昭和21年2月17日には、預金封鎖および新円切り替えが断行されていることを団塊の世代はもとより、それ以後の世代の方はあまり知ることはないものと思います。
当時の状況は敗戦による債務の増大とデフォルトの危機が現実なものとして存在していたことによりますが、あまりにも現在の日本の財政状況=当時とは比較にならないくらいの債務超過ですね
=は似通っていると思うのは、私だけでしょうか?

ここに、 日本総合研究所調査部主任研究員 河村小百合氏がDIAMOND ONLINEに寄稿したものをご紹介します。タイトルは、

「そして預金は切り捨てられた 戦後日本の債務調整の悲惨な現実」

 当時は、戦後間もない時代で、現在のような多様な金融商品もなく、多くの人は銀行預金と株が資産保全の主たる資産運用手段であったはずです。また多くの架空預金口座が当たり前に存在したのも事実です。

預金封鎖と新円への切り替え。限度額の設定により多くの国民の預金は没収されたのです。

河村小百合氏のこの論文によれば、

国による国民の資産のいわば「収奪」が、形式的には財産権の侵害でなく、あくまで国家としての正式な意思決定に基づく「徴税権の行使」によって行われた点に留意する必要がある。」
と述べられています。

詳しい内容についてはhttp://diamond.jp/articles/-/40167 をご覧ください。

誰が考えても一般常識的みて、わが国の債務超過額はあまりにも膨大です。
海外でも日本からの金融危機を懸念する見方は益々高まってきているようです。
中国問題、ユーロ経済圏、東欧や中東の政治経済情勢、など決して世界は良い方向にすすんでいるとは思えません。
私たちの生活に直結する医療・介護保険、それに年金問題、所得格差の拡大、グローバル化し2強998弱にならざるをえない企業間格差問題、更に勢いを増す帝国主義の台頭など考えるとき、自分や家族を守るためにどうすれば良いのか、一人ひとりが危機感を持って考えていかなければならないと思います。
自衛できる人は早めの行動が肝心です。

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