2013年10月23日水曜日

生き続けるダイヤモンドの夢

私たちは多くの理由のためにダイヤモンドを購入するが、最も重要なのはダイモンドが持つ象徴性のためではないでしょうか。


地球上で最も硬く、純粋で、光り輝くダイヤモンドに、人は何か特別な感情をその中に見出すのです。
ダイヤモンドは愛、希望、願望、そして夢を象徴しているのです。私たちは、無意識にそれらを意識している、決して企業の宣伝などによるものだけではない、特別な存在を感じるのです。

かってアメリカは全世界のダイヤモンド消費の50%以上を占めていましたが、今は35%ほどになっています。
そして何と言っても爆発的にその消費を伸ばしているのは中国です。 更に国内消費が解禁されたインドをあわせると近年は世界の消費の20%を優に超えるまでになっています。
中国はこれに加えて、 日本、香港、ヨーロッパなど海外での購入を加えると更に大きなものとなっています。
今後10年以内には、人口と経済発展を考えるとアメリカの市場規模と同等あるいはそれ以上になるでしょう。

ダイヤモンドといえども、市場の経済状況や需給の具合に影響されます。取引において短期的にみれば上がり下がりが常に起きます。一定であるということはありません。
この意味では他の商品取引と同様です。 しかしながら中長期的な需給ファンダメンタルズを考慮したとき、そこには明るい未来=価格が上がっていく=が待っています。
これは、ブライダル市場においてはある意味危険なことかもしれませんが、ハイエンド~超高級品や希少性の高いものなどに関しては、非常に良いことです。

投資あるいは資産としてのダイヤモンドを考えるときに、価格が下落していくものには誰も投資したがらない,価格があがるものに興味があるからです。
今年は大きな金額の希少ダイヤモンドが世界のオークションで落札されました。
ピンクダイヤモンドの最大の産地であるオーストラリア・アーガイルのLIo Tint鉱山もボツボツ産出の限界を迎えようとしています。
ピンクやブルーなどに代表されるファンシーカラーダイヤモンドの新たな産出は殆ど期待できないでしょう。
そのような状況を受け、価格は1年で30%以上も上がってきました。バブルに近いといえるでしょう。
世界のコレクターは、投資のためだけでなく、ダイヤモンドの持つその比類の無い美しさ、希少性、そしてダイヤモンド自体の持つ神秘性に惹かれて、これらのダイヤモンドを入手しようとしています。 

価格は短期的な動きは別にして,中長期的上昇し続けることはあれ、下がることは無いでしょう。

なぜならあまりにも希少だからです。


 これからも世界の若者はブライダルにおいてのダイヤモンドを夢見、カップルは特別な記念日にふさわしい物としてダイヤモンドを欲するでしょう。

ダイヤモンドの夢は生きつづけるのです。

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